- 思い立つ日を吉日:光悦本謡曲「唐船」決心をしたら、すぐに始めるのがよい。暦を調べて吉日を探してからにする必要はない。
こんにちは、皆さん!
今回は、「思い立つ日を吉日」という日本のことわざをご紹介します。
その意味や由来、そしてそのことわざから得られる教訓について一緒に学んでいきましょう!
「思い立つ日を吉日」の意味と由来
「思い立つ日を吉日」とは、何か新しいことを始める時、即座に行動に移すことが良いという意味を持つことわざです。
日本の伝統的な暦の中には、良い日(吉日)と悪い日(凶日)があり、何かを始める時には吉日を選ぶ習慣がありました。
しかし、このことわざは、吉日を待つよりも、思い立ったその日が最善の日(吉日)であると述べています。
由来は、室町時代の能楽師、観世光悦の本謡曲「唐船」からきています。
ある男が旅立つ日を決める際に、吉日を選ばずに即座に行動することを助言する場面があり、それが広まったとされています。
思い立つ日を吉日から学ぶ教訓
夢を叶えたければ、行動することが重要だ。
なぜなら、思い立ったその瞬間が最もエネルギーが溢れ、モチベーションが高まるから。
あなたは今、何を始めますか?
「思い立つ日を吉日」の教訓を生かした小話1
彼女はずっとダンスを習いたいと思っていました。
しかし、「忙しい」「時間がない」「年齢が…」などと言い訳ばかり。
そんなある日、偶然見かけたダンススクールのフライヤーに目が留まりました。
その瞬間、「思い立つ日を吉日」ということわざが頭をよぎり、思い切ってその場で体験レッスンを予約。
そして彼女は、初めてのレッスンを楽しみ、ダンスが自分の生活を豊かにしてくれることに気づきました。
「思い立つ日を吉日」から生まれる小さな奇跡/小話2
ある日、中年の男性、健一が公園のベンチでため息をついていました。
彼は小さい頃から絵を描くことが大好きで、いつか絵画展を開くのが夢だったのです。
しかし、仕事に追われ、子育てに追われ、絵を描く時間を作るのはなかなか難しい。
「いつか時間ができたら…」と自分を慰めつつも、その”いつか”がなかなか来ない。
その日、公園で健一は、絵筆を握りしめた少年に出会いました。
彼の絵を見ていると、自分が子供の頃に感じた絵への情熱が甦ってきました。
そこで頭に浮かんだのが、「思い立つ日を吉日」。
その場で、手帳を開き、次の休日に絵を描く時間を確保しました。
そして、その日から健一は毎週末、絵を描く時間を作り始めました。
数ヶ月後、健一は小さなギャラリーで初めての絵画展を開くことができました。
そしてその絵画展は、地元の人々に大好評で、健一の夢は現実となりました。
絵を握りしめた少年との出会いが、健一に行動を起こさせた瞬間、その日がまさに吉日だったのです。
思い立ったが吉日、その力を信じて
今回のことわざ、「思い立つ日を吉日」は、行動の重要性を教えてくれます。
待ち続けるのではなく、思い立ったその瞬間に行動すること。
その力を信じ、新しい一歩を踏み出す勇気を持ちましょう。
どんな小さな一歩でも、それが大きな未来を作るきっかけになるかもしれません。
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