人間というものは、自分が恩恵を受けたたくさんのことを、
それを思い出そうとしないと思い出さないものである。
それを思い出そうとしないと思い出さないものである。
恨みに思っていることは、一生忘れないのに、
受けた恩恵はころっと忘れ、
いわれないことには思い出さないものです。
このような人の習性を知って、
与えた恩はすぐに忘れ、
受けた恩は心して忘れないようにつとめましょう。
井上靖の「わが一期一会」からのことわざです。
人間は、恨みを受けたことはいつまでも覚えていますが、
恩恵を受けたことは忘れてしまうものです。
そのため、与えた恩は忘れ、
受けた恩は忘れないようにするのが賢明だという教えです。
ことわざと意味、由来などの解説
このことわざは、井上靖の書籍「わが一期一会」に登場します。
人間は、嫌なことや恨みに思うことは長く覚えているのに、
受けた恩恵はすぐに忘れてしまうものだと述べています。
そのため、与えた恩は忘れても良いですが、
受けた恩は感謝の気持ちを忘れないようにするのが良いという教えです。
ことわざからの教訓
恩を受けたら感謝の心を持つことが重要です。
なぜなら
感謝の心を持つことで、人間関係が良好になるからです。
あなたは今日、誰に感謝しますか?
ことわざを使った小話
ある日、ある村で農家が大きな収穫を得ました。
その農家は、隣人に分け与えましたが、
その隣人は次の年にその恩を忘れてしまいました。
そのとき、村の長老が言いました。
「恩を与えたら、それを忘れることが大切です。
そうすれば、いつか恩返しがやってきます。」
その言葉通り、農家は次の年にもっと大きな収穫を得ました。
同じような意味のことわざや格言
「恩に着せず、恩を忘れず」
恩を与えても恩に着せることなく、
恩を受けたらその恩を忘れないようにするという教えです。
まとめ
井上靖のことわざ「人間というものは、自分が恩恵を受けたたくさんのことを、」
は、恩を与えることと、恩を受けることの大切さを教えてくれます。
私たち人間は、感謝の心を持って生きることが大切です。
感謝の心を持ち、周りの人々との良好な関係を築きましょう。
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